ベビーフードインストラクターの資格は、ベビーフードについての知識を十分に習得し、インストラクターとして十分に活躍できると認定される資格です。
最近では核家族化が進み、育児についての相談をできる相手が減っています。またアレルギーや肥満などの問題も深刻になっており、食育やベビーフードが重要視されています。
どんなベビーフードが良いのか悩んでいる親御さんも多くいらっしゃるのが事実。ベビーフードインストラクターでは、ベビーフードや食育の知識について学びます。
より詳細な内容な公式サイトをご覧ください。
ベビーフードインストラクター資格が求められている理由
ベビーフードインストラクターの資格で学べることは、大きくジャンル分けすると3つあります。
- 季節の食事や栄養管理に最適
- 赤ちゃんの心と身体の成長に合わせて調理
- 節句や四季の食材を生かせる知識
どんな点に注意すると良いのか、何が重要なのか1つずつ見ていきましょう。
季節の食事や栄養管理に最適
栄養素には以下の3つに分類されます。
- 体のエネルギーになるもの(黄色)
- 体を作るもの(赤色)
- 体の調子を整えるもの(緑色)
この部分は大人と同じですが、赤ちゃんにはプラスαの配慮が必要。
ベビーフードンストラクターの資格はそれらを踏まえたうえで、赤ちゃんに寄り添ったベビーフードを提案します。
旬の食材を使う
春夏秋冬それぞれに旬の食材があります。冬のホウレンソウや、早春のキャベツ、秋のレンコンなどを使ったベビーフード作りが学べるようになっています。
旬の食材には栄養素がたっぷり詰まっているので、是非ともベビーフードに活用したいですね。
またスーパーで安価に買える食材を活用する事で、ベビーフードが調理しやすくなり、負担も軽減されます。
肥満や虚弱体質を防ぐ
赤ちゃんの頃から正しい栄養素のベビーフードを食べさせないと、成長過程で肥満になったり、虚弱体質になったりします。大人でも正しい栄養素の食生活は健康のカギを握っていますが、赤ちゃんも同様です。
ベビーフードが高カロリーだと肥満になってしまうので、食材のカロリー計算もベビーフードインストラクターには必要。
もちろんアレルギーに対応したメニューの知識も学べるようになっています。
- 代用食材でのエネルギーの補い方
- 適切なカロリー計算
- 適切な脂質、糖分、塩分計算
大人とは異なっているものもあるので、ベビーフードインストラクターの資格は一歩踏み込んだ栄養学を学びます。
赤ちゃんの心と身体の成長に合わせて調理
1人1人の赤ちゃんによって、体格も運動量も違います。
ベビーフードインストラクターは、個々の成長に合わせたベビーフードとはどんなものかが学べるようになっています。
正しい味付けや硬さ
ベビーフードの味付けは。大人が食べるととても物足りなく感じます。赤ちゃんの味覚はとてもデリケートなので、大人と同じ感覚での味付けはNG。
どの程度の味が赤ちゃんに相応しいのかは、なかなか分からないものです。また、赤ちゃんが飽きてしまわない様な味付けの工夫も必要。
ベビーフードというとジャムの様なドロドロとしたものをイメージしますね。しかしただ柔らかければ良いというものではありません。
赤ちゃんの味覚は日々成長しているので、成長段階に合わせて歯ごたえのあるものにする必要があります。
味付けの塩加減や硬さは大人の感覚では分かりづらいもの。
ベビーフードインストラクターの知識があれば、より赤ちゃんの味覚を成長させるお手伝いができますね。
食事の楽しみを教える
栄養素と味付け、硬さが完璧ならばそれで良いものではありません。赤ちゃんにはベビーフードを通して以下のような事を教えなくてはなりません。
- 食事は美味しい
- 食事は楽しい
- 食べる事の喜び
- 食器の扱い方
ベビーフードインストラクターの資格は、赤ちゃんに食事とは何かを教えるもの。今話題になっている食育の第一歩であることも学びます。
節句や四季の食材を生かせる知識
日本には季節の節句やイベントが沢山あります。それらに関わりのある食材でベビーフード作りするのも重要。
3回の食事はもちろん、おやつにも気を配ったメニュー作りをします。
日本の節句やイベント
節句とは、古くから日本の生活に根付いてきた風習です。以下の様なものがありますよ。
1月7日 人日(じんじつ) 七草粥
3月3日 上巳(じょうし) 桜餅、ちらし寿司
5月5日 端午(たんご) 柏餅、ちまき
7月7日 七夕(たなばた) そうめん
9月9日 重陽(ちょうよう) 栗おこわ
これらの節句に関係のある食べ物からベビーフード作りをするのが望ましいです。
上記でも述べましたが、ベビーフードはただ栄養補給をするだけのものではなく、食育の役割が大きいです。
表以外にもお誕生日やクリスマスなどのイベントがあるので、それらに相応しいベビーフード作りも考案。
節句+季節の食材を使ったベビーフードの作り方もベビーフードインストラクターの資格では学べます。
節句の中には子どもの健やかな成長を願ったものもあるので、家族で食育を考える機会になることでしょう。
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